米麹

米麹の100g当たりのカロリーと多い栄養を掲載しています。

・米麹…286kcal



米麹に多いビタミンとミネラル…含有量(所要量に対する割合)
 ※所要量は18~69歳の男女の平均値で計算


葉酸…71μg(29.6%)
ナイアシン…1.5mg(11.5%)

米麹には葉酸(100g当たり71μg)が多く含まれています。その他には特に多く含まれるビタミンはありませんが、ビタミンB1(100g当たり0.11mg)とビタミンB2(100g当たり0.13mg)を100gで1日必要摂取量の10分の1以上含んでいます。

モリブデン…48μg(192.0%)
銅…0.16mg(20.0%)
マンガン…0.74mg(19.7%)

米麹には銅とマンガンが比較的多く含まれています。



米麹の食物繊維の含有量は100g当たり1.4gです。お米が主原料であることから、たんぱく質の含有量(100g当たり5.8g)と炭水化物の含有量(100g当たり59.2g)は同程度です。


米麹は蒸した米に麹菌を繁殖させたものです。米麹は酒を作る原料として欠かせません。米に対して米麹の使用割合が15%以上のものを清酒と呼んでいます。


米と米麹で甘酒を作ることができます。酒粕で作る甘酒の場合、砂糖を加えなくても十分な甘さがあります。米と米麹で作る甘酒が甘くなる理由は、麹菌が作りだす糖化酵素がでんぷんを分解して糖に変えるからです。

なお、米と米麹で作る本格的な甘酒にはアルコールが含まれていません。


甘酒の簡単な作り方は、酒粕を湯に溶いて砂糖を加える方法です。酒粕には100g当たり8.2gのアルコールが含まれているため、酒粕で作る甘酒にはアルコール分が含まれています。

そのため、米と米麹で作る甘酒と酒粕で作る甘酒の決定的な違いは、アルコール分を含んでいるか含んでいないかの違いだと言えるでしょう。

酒粕70g、砂糖30g、水500㏄で作る甘酒の場合、単純計算するとアルコール分は1.36%程度になります。お酒が苦手な人やドライバーには不向きです。


米麹による甘酒の作り方の一例

■材料
米麹…500g程度
米…1合程度
塩…適量

■甘酒の作り方
1.炊飯器、または鍋で粥をつくる。
2.冷水を適量入れるなどして粥を60度くらいに冷ます。
3.米麹をほぐして粥に入れ、均等になるように混ぜる。
4.炊飯器に3を入れ、ひたひたになるように水量を調整する。
5.炊飯器の蓋は開けたまま、盆ザルやタオル、布巾などを蓋代わりにして保温スイッチを入れる。(50~60度くらいに温度管理すると、糖化酵素がよく働き甘酒がおいしくできる。また、糖化酵素を壊さないよう70度を超えないようにする。)
6.1、2時間に一回かき混ぜながら、5~10時間ほど発酵させる。
7.6を味見して甘さ加減に問題がなければ、一度沸騰させて発酵を止めると完成。