ジョギングと水泳のダイエット効果の違いは?

ジョギングと水泳を比べてダイエット効果に違いがあるとすれば、どのような違いなのでしょうか。また、ジョギングと水泳でよりダイエット効果が大きいのはどちらでしょうか。

ジョギングと水泳の消費カロリー

ジョギングの消費カロリーは水泳のそれとほぼ同じくらいです。体重60キロの人がジョギングを1時間行った場合の消費カロリーは、約378kcalです。

水泳の消費カロリーは平泳ぎで約567kcal、ゆっくりペースのクロールで約441kcalです。

上記の通り消費カロリーの観点から考えれば、ジョギングも水泳もほぼ同じくらいのダイエット効果です。あとはどっちの方が続けやすい運動かによっても、ジョギングを行うべきか水泳を行うべきかが違ってくるでしょう。

しかしジョギングと水泳の運動の動作の違いに着目した場合、消費カロリーとは別の観点からのダイエット効果に違いが出てきます。

水泳の方が体を引き締める

ジョギングよりも水泳の方が体を引き締める、というダイエット効果の違いがあります。要するにジョギングと水泳を体重の減少量で比べれば同じくらいなのに対して、体の引き締まり方で比べれば水泳の方がダイエット効果が大きいということです。

ジョギングも全身運動の1つですが、水泳はそれを上回る全身運動です。体全体を使って水の中を前進しようとするからです。これに対してジョギングは腕の振り方やフォームにもよりますが、水泳と比べれば下半身を重点的に使う運動です。

背中やウエスト、二の腕、脚の太ももやふくらはぎなど、体を全体的に細くしたい場合は水泳の方が優れているでしょう。内臓脂肪を減らしてお腹のぽっこりを解消したい場合、ジョギングと水泳ではそれほど大きな差はないかもしれません。

プールで体温が奪われるから水泳は痩せない?

水泳はプールの水温で体温が奪われるから痩せない、という本当かどうか疑わしい情報が出回っていることがあります。しかしこれは間違った情報です。

もしプールの水温が低いため体温が奪われるようなことがあれば、逆にダイエット効果が大きくなります。なぜなら体温を維持するためにはエネルギーが必要であり、エネルギーは体の脂肪などから取り出されるからです。

プールの水温で体温が奪われれば奪われるほど、どんどん脂肪が燃焼していくわけです。また、このような現象は冬の寒い時期にも発生します。春や夏よりも気温の低い冬の方が脂肪が燃焼するということです。