ジョギングとランニングの違い

ジョギングとランニングはどちらも「走ること」という動作を意味する言葉です。大きな枠でくくるとどちらも「走ること」で同じ意味ですが、ジョギングは「ゆっくり走ること」であり、「気分転換や健康のために行われるもの」と定義されています。この定義から考えれば、ランニングは「ジョギングより速く走ること」という意味でしょう。

しかし早く走ると言っても走る速度には個人差がありますので、厳密にこの速度からランニングになる、という線引きは特にありません。よって、2つの言葉はある程度あいまいに使っても特に問題にはならないのではないでしょうか。

ジョギングを1時間した場合の体重1㎏当たりの消費カロリーは次の通りです。

・分速134m(1キロの距離を約7.5分で走るペース)…7.3kcal
(体重50㎏では367.5kcal、体重60㎏では441kcal)

・分速161m(1キロの距離を6分強で走るペース)…9.4kcal
(体重50㎏では472.5kcal、体重60㎏では567kcal)

ちなみにウォーキングの消費カロリーは次の通りです。

・分速81m(1キロの距離を12分強で歩くペース)…2.4kcal
(体重50㎏では120.7kcal、体重60㎏では144.9kcal)

・分速107m(1キロの距離を9分強で歩くペース)…4.2kcal
(体重50㎏では(210kcal、体重60㎏では252kcal)

最初から無理してジョギングを行わなくても、分速107m(速歩)のウォーキングでもある程度の消費カロリーを見込めることがわかると思います。

まずはウォーキングから、次にジョギングを時折混ぜ、最終的にランニングへとステップアップさせていくのが挫折しないコツです。運動を決心していきなりジョギングをやろうとするから挫折してしまうのです。最初は気軽にウォーキングから始めましょう。

ダイエットを決心した初日は家の周辺を軽く散歩する程度で大丈夫です。今まで全く運動をしてこなかったのであれば、気軽に5分程度歩くだけでも十分な進歩です。翌日はもう少し長い時間歩くようにしてみましょう。

第一段階の目標は速歩です。徐々にできるだけ速く歩くようにしていき、最後にはとにかく自分の速く歩ける限界の速度で速歩を行っていきましょう。

ウォーキングを行う時間を決めるより、例えば「今日は10㎏歩く」など歩く距離を決めておく(またはウォーキングコースを決めておく)方がうまくいきやすいです。速いペースで速歩を行うほど今日の運動時間が早く終了するというわけです。

第二段階の目標は速歩とジョギングを混ぜていくことです。速歩に慣れていけば自然と少しずつ走ってみたくなるものです。いずれはウォーキングを行う時間よりもジョギングを行う時間の方が自然と長くなっていくことでしょう。